みなさんは、もう回復の見込みがないと言われたらどのような最期を迎えたいですか。終末医療は、それを決定し、実行していくものです。どのような医療行為を行うのか、最期まで病院で過ごすのか自宅へ帰るのかなど、話し合うことは多くあります。介護の現場でも、看取りケアというものが行われており、これも終末医療のうちのひとつです。回復の見込みがなく、後は死へ向かっての時間を過ごすとき、どうしたいのかを考えることはとても大切です。エンディング・ノートも終末医療の参考になる大切なものです。患者本人と意思疎通ができない場合は、家族が決定します。このまま静かに看取るのか、それとも何かしらの手術を行って少しでも長生きをするのか、その判断は患者も家族も難しいものです。医療職や介護職は、よりよい最期を迎えることができるように患者本人や家族と何度も繰り返し話し合いを持ちます。そして、精神的なサポートも行っていきます。納得がいくまで話し合って決定した方針に沿って医療やケアを行うことによって、残される家族も穏やかな気持ちで大切な家族の死を受け入れることができるようになった、という声が現場では聞かれます。近年では、無理に医療行為をして延命するよりも、寿命に任せて看取りケアを行うことを選ぶ人が多くなってきています。残った時間をどう生きるかを考えるため患者本人にとっても大切ですが、残される家族にとても大切になってくるものです。

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