人は何時か亡くなってしまう。この事実は変える余地が一切存在しない、一つの真理であると言えるでしょう。医療技術が進んだ現代でも老衰は治し様がない症状であり、ガンをはじめとした生活習慣病も毎年多くの人間の命を奪っています。この様に、治す方法が存在しない症状は驚くほど多く、従来の医療では医療という行為は人を治す為にあるものですから、こうした人達を出来るだけ長く生かそうというのが医療のあり方だったのですが、現在ではこうした人達の苦しみを出来るだけ取り除き、安らかな最後を迎えて貰おうと言う終末医療という考え方が出現して来ています。この終末医療は痛みや苦しみを和らげる事を目的としている医療であり、精神的な部分にまで治療は及びます。悩みや不安、生きがいの喪失といった精神的な問題と、咳や食欲の不振、体の痛み等といった身体的な問題を和らげて行くのですが、精神的な問題を解決するという点においては、女性が果たす役割が大きいと言えるのではないでしょうか。というのも、最新の脳の研究で判明した事の一つに、男女間で脳の構造事態が異なるという物があり、脳の構造事態が異なるので、当然男女間での能力の違いが存在します。そうした、女性が男性よりも強く発言する代表的な能力の一つが共感性です。こうした能力は患者が何を求めているかを感じ取る時に大きな力と成る物と言えるでしょう。実際にホスピスという、末期ガン等の症状を患った人達が終末医療を受ける場において多くの女性が働いており、こうした治療と女性の関係を表す一例となっています。